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日高 昭秀
エネルギーレビュー, 35(9), p.20 - 24, 2015/09
原子炉が運転されると、核燃料物質であるウランやプルトニウムなどが核分裂して核分裂生成物が燃料棒中に蓄積される。炉心が溶融するようなシビアアクシデント時には、核分裂生成物を含む放射性物質が燃料から多量に放出され、原子炉冷却系内や格納容器内を移行し、格納容器が損傷または隔離機能が損なわれた場合には大気中へ放出される。放射性物質は、その間、壁などへの凝縮、重力沈降のような自然現象または格納容器スプレイのような工学的安全設備によって除去される。以上のような様々な過程を経て、環境中に放出される放射性物質の種類と量、放出のタイミングをソースタームと呼ぶ。放射性物質の移行・沈着挙動は、機構論的には、ガス状の放射性物質の付着/蒸発、エアロゾル状の放射性物質の沈着、エアロゾルの成長、工学的安全設備による放射性物質の除去に分類できる。本報では、シビアアクシデント時の放射性物質の移行・沈着挙動について概説する。
小林 卓也; Lee, S.; 茅野 政道
Proceedings of 4th International Conference on Supercomputing in Nuclear Applications (SNA 2000) (CD-ROM), 9 Pages, 2000/09
沿岸海域へ放出された放射性物質の移行挙動を予測する三次元モデルシステムを開発した。本システムは海水の流速、水温、塩分濃度等を予測する海洋モデルと、放射性物質の海洋中拡散をランダムウォークモデルで予測する海洋拡散モデルから構成される。予測結果を迅速に把握するために出力データの可視化システムも同時に開発した。モデルの実証試験として青森県六ヶ所村沖の海洋観測データを用いて試計算を実施した。シミュレーション結果として、季節風と津軽海峡を通過する津軽暖水の流量が対象海域の海洋構造に大きな影響を及ぼすことがわかった。また、数値実験として下北海域において放射性物質の移行挙動を調べるために仮想的な瞬時放出計算を実施した。